ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。


第5回(韓国)与野党の大統領候補と会見(2006年2月) の記事一覧に戻る

政治が民間に追いつけず(永野 景子)2009年9月

 訪韓団にエントリーしたのは局のためと言うより、むしろ自分のためでした。プラス要素はもちろん韓国政府要人と会談できること。そして私にとっては論説委員や解説委員の方々と行動を共にできることも大きな魅力でした。 
  反対に、そんな方々に交じって参加していいのだろうかという不安がマイナス要素でした。 しかし、そのような懸念は皆さんのお人柄によって払拭され、無事に録音を含めた取材や現地リポートもできました。
  政府要人の中でまず印象に残ったのは、ハンナラ党のパク・クネ党首です。父親が元大統領という背景から、勝手に田中真紀子さんのようなアグレッシブさを想像していたのですが、少々違った印象でした。お話を聞いた限りは、確かに芯のしっかりした方だという印象はあるものの、同時にたおやかさを感じました(別に真紀子さんが、たおやかでないという意味ではありません)。 
  あのような形での両親の死に対峙したからこそ、激しい部分は内に秘めていられるのか・・・いずれにせよ、最近やけにトンがってしまっている(?)私にとって、『人あたりって大事だなあ』と感じさせられる一幕でした。
  また、ソウルのイ・ミョンパク市長の言葉の中に印象的なものがありました。小泉総理の靖国参拝問題で冷え込んでいる日韓関係についての話の中ですが、日韓の国民同士での交流はうまくいっている、政治家だけが前に進んでいない。
  つまり『民間のレベルに政治がついていっていない』というのです。同じような話は他の席でも何度か耳にしました。小泉総理は『心の問題』とおっしゃいます。あくまで一般論ですが、たとえ『そのようなつもり』がなくても、相手が『どう感じたか、どう受け止めたか』が大事な要素になってくる場面はよくあることです。 
  「小泉さんはかなり頑固な方なんですね」と笑いながら話した言葉も耳に残りました。
  最後に、実は私もかつて「冬ソナ」にはまったクチです。追っかけやらロケ地訪問ツアーに参加したりはしてませんが(笑)。 

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