2015年02月06日 14:30 〜 16:00 10階ホール
「中国とどうつきあうか」⑫ 若者の対日観

会見メモ

昨年の「中国人の日本語作文コンクール」(日本僑報社、日本交流研究所主催)で最優秀賞を受賞した姚儷瑾さん(東華大学)と姚さんの日本語指導をしている岩佐和美さんが会見した。またコンクールを主催する日本僑報社の段躍中社長と作家の石川好さんがコンクールの概要、意義について話した。20歳の姚さんは、これまでで最年少のクラブゲストながら、ベテラン記者の質問に誠実に答えた。
司会 坂東賢治 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)
写真左から 段さん、姚さん、岩佐さん
「中国人の日本語作文コンクール」サイト


会見リポート

若者中心の時代になれば関係良くなる

八牧 浩行 (時事通信出身)

14歳の時に見た『機動戦士ガンダム』がきっかけで、日本のアニメに興味を持ち日本語を勉強し始めた。その後、日中関係が険悪化した際、戦争の切なさを描いた『ガンダム』を思い出し、アニメマニアが集まるウェブサイトに「戦争の傷はどれほど大きい勝利でも癒やせない。私は心から日中関係の平和を祈る」と投稿したところ、「私もそう思う」と日本人から返答が寄せられ感動。このサイト上で、多くの日本人や中国人による友好的な交流が続き、「国籍は違っても、皆同じ」との思いを深くしたという。この出来事などを綴った作文で、昨年「中国人の日本語作文コンクール」最優秀賞を受賞した。

 

記者会見でも、「日中関係が悪くなって戦争になるのはとても嫌です。戦争になれば誰かが死ぬことになります」とキッパリ。「いまでもウェブでの交流を続けており、日中間の友好促進を信じたい。若者中心の時代になれば関係は良くなる」と力強く語った。

 

20歳の姚さんは、これまでで最年少のクラブゲスト。ベテラン記者の矢継ぎ早の質問にも、初訪日とは思えない上手な日本語で丁寧に答えていた。


ゲスト / Guest

  • 姚儷瑾さん / Yao Lijin

    中国 / China

研究テーマ:中国とどうつきあうか

研究会回数:12

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