2014年06月04日 15:00 〜 16:00 10階ホール
研究会「裁判員制度施行から5年-現状と課題」四宮啓 弁護士

会見メモ

裁判員制度施行から5年ー現状と課題

裁判員制度導入に携わった四宮啓弁護士が、施行から5年が経った裁判員制度の課題として「高い辞退率」「控訴審判決との差異」「死刑量刑手続」の3点を指摘した。司法制度改革を「透明性、公平性、迅速性が革命的に変わった」と評価した。

司会 瀬口晴義 日本記者クラブ企画委員(東京新聞)



会見リポート

裁判員制度「まだ5年」 革命的変化みられるも課題多く

「まだ5年」。2009年5月の裁判員制度導入からの歳月を、こう表現した。


政府の司法制度改革推進本部の検討会委員として、制度設計に携わった。辞退率の増加などを課題に挙げ、守秘義務の緩和で裁判員の経験を共有するよう訴えた。制度開始から20件を超えた死刑判決には「被告人の更生可能性に触れていない判決が多い」とし「他の刑罰とは質が異なり、国家権力で人を抹殺する極刑。判断は慎重な上にも慎重に行われる必要がある」と、死刑に関しては控訴審での破棄も許されるとの考えを示した。


一方、制度が静岡の一家4人殺害事件の袴田巌さんなど相次ぐ再審開始決定や再審無罪に及ぼした影響を問われると「裁判官に、証拠開示は法律が要請するものだという意識が出てきた」と指摘。「この5年で刑事手続きの透明性、公平性、迅速性は革命的に変わった」と強調した。


「みんなの意見は案外『正しい』」。控室で一筆求められると、ベストセラー書籍の邦題をなぞらえ、したためた。「裁判員制度が社会の問題をみんなで考える重要な柱になってくれたら」と、制度の生みの親は願いを語った。


東京新聞社会部 沢田 敦

ゲスト / Guest

  • 四宮啓 / Satoru Shinomiya

    日本 / Japan

    弁護士 / lawyer

研究テーマ:裁判員制度施行から5年ー現状と課題

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