会見リポート
2003年11月28日
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竹花豊・東京都副知事
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会見リポート
懸念される少年犯罪と性風俗
秦 淳哉 (東京新聞社会部)
少年犯罪に外国人犯罪。犯罪件数の増加に最も関係している二つの問題に対し、あらゆる方向からの規制と未然の防止策、仮に犯罪が発生した場合の方策にわたるまで、竹花副知事が現在目指している方向を指し示した。
この中で特に印象に残ったのは、現在の性風俗について竹花副知事が強い懸念を抱いている点。コンビニで売られている雑誌の数々、ブルセラと呼ばれる店で自分が身につけていた下着を売りお金を稼ぐ女子生徒。若者がこれらを安易に利用する環境を改善しなくては、少年たちの犯罪も簡単には減少しないのではないかという思いを強く訴えた。
考えてみると、現在の性風俗の氾濫は大人社会が作り上げてきたものばかりだ。過激な雑誌もこれを売ることで利益を出す大人がいるから成り立つ。ブルセラも女子生徒の利用したものを喜んで買う大人がいるからこそ、商売として完結している。つまりは大人社会の身勝手さが少年犯罪の増加にもつながり、逆に治安の悪化として顕在化し大人を苦しめているとも言える。
「日本のわいせつ文化は恥ずかしいことだ」という竹花副知事の話を聞いて、大人たちがもっと真剣に考える時期に来ているのかもしれないと思った。
ゲスト / Guest
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竹花豊 / Yutaka Tachihana
東京都副知事 / Deputy Governor of Tokyo