2011年10月25日 16:00 〜 17:00 10階ホール
マタン・ビルナイ イスラエル民間防衛相 記者会見

会見メモ

司会 日本記者クラブ企画委員 会田弘継(共同通信)

通訳 池田薫 (サイマルインターナショナル)


在日イスラエル大使館のホームページ

http://tokyo.mfa.gov.il/mfm/web/main/missionhome.asp?MissionID=43&


日本記者クラブのページ

http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2011/10/r00023418/


会見リポート

「シビル・フロント」で危機に備える

「我々は世界で唯一、今世紀になっても『生存』をかけて戦っている国だ」


ビルナイ氏が繰り返し強調したのは非アラブ、非イスラムの国として中東で生き抜く「厳しさ」だった。イスラエルのせん滅を公言するイランを筆頭に、南はパレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマス、北はレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが、それぞれ固める。民主化要求運動「アラブの春」で地域情勢は流動性を増した。「次の戦争は時間の問題だと思っている」


イスラエルは今年、国防省の傘下に「民間防衛省」を新設した。災害を含む緊急時の民間対応を指揮する省庁で、その初代大臣に就任したのが軍人出身で国防経験に富むビルナイ氏だ。今回の来日では、東日本大震災でイスラエルの医療チームが駆けつけた被災地・宮城県南三陸町も訪問した。


民間防衛はイスラエルにとって最重要課題の一つ。「中東最強」の軍事国家イスラエルに、周辺国が真っ向から戦線を開く事態は、もはや考えにくい。敵は「非対称」だ。ロケット弾などが最大都市テルアビブや聖地エルサレムに降り注ぐ事態が最大の脅威となる。ビルナイ氏は今後想定される戦線を軍事的な「ミリタリー・フロント」と、民間の「シビル・フロント」と定義し、危機に備える重要性を指摘した。


果たして「48年の建国以来、戦い続けている」イスラエルに和平は来るのか。ビルナイ氏は停滞する中東和平交渉について、ハマスと自治政府の内部対立を解消できないパレスチナを非難こそしたが、国際的に批判を浴びるユダヤ人入植地問題への対応など具体論には踏み込まなかった。


毎日新聞外信部 前田 英司

ゲスト / Guest

  • マタン・ビルナイ / Matan Vilnai

    イスラエル / Israel

    民間防衛相 / Minister of Home Front Defense

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