2001年01月24日 00:00 〜 00:00 10階ホール
コフィ・アナン・国連事務総長

会見メモ

・・・アナン事務総長はPKO局長時代からいつ見ても姿勢がいい。4度目のクラブ会見とあって余裕を感じさせるアナンさんに、安保理改革は「常任、非常任とも増やし、枠は24という動きか」とずばり切り込んでみた。安保理問題はネックがふたつあり、ひとつはコーヒー・グループが「非常任のみの拡大」に固執していること。いまひとつは米国が「最大でも21」と譲らず、24を主張する日本などは困り果てている。
 ここへきて、フルチ・イタリア大使が退任。米国もホルブルック大使の譲歩で一気に改革への流れができつつあるとの情報があったため、質問してみたのだが、「あなたのいう方向で動いている」という意外なほど明快な答えが返ってきた。
 北朝鮮訪問に意欲を見せたのは当然だろうが、会場が沸いたのは再選への意欲をきかれた時だ。「難しい決断だが、3月に決める」と答えた。やる気があるということだろう。
 事務総長は通常2期10年やるが、ブトロス・ガリさんが1期でやめたため、アナンさんはもう1期だけという含みで事務総長になった。再選は求めないはずだったが、ここへ来て色気が出てきたようだ。アフリカの次はアジアの番。緒方貞子さんの可能性も膨らむだけにがっかりだ。
 批判の多い国連。アナン氏は白い紙に描かれた黒い点の話を持ち出し、小さな点ではなく白い部分を見てほしいと訴えた。少し疲れているのだろうか。ナーネ夫人が心配そうに見つめていたのが印象的であった。・・・
日本記者クラブ会報2001年2月号7ページから引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • コフィ・アナン / Kofi Annan

    国連 / UN

    事務総長 / Secretary General

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