2026年05月26日 13:00 〜 14:00 10階ホール
カンヌ国際映画祭女優賞受賞「急に具合が悪くなる」ヴィルジニー・エフィラさん、岡本多緒さん、濱口竜介監督 会見

会見メモ

第79回カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した岡本多緒さん、ヴィルジニー・エフィラさんと、2人の主演作「急に具合が悪くなる」の濱口竜介監督、プロデューサーの松田広子さん、ダヴィド・ゴキエさんが会見し、受賞の喜びや作品への思いを語った。

 

司会 中村正子 日本記者クラブ企画委員(時事通信)

 

写真3枚目:左からダヴィド・ゴキエさん、ヴィルジニー・エフィラさん、岡本多緒さん、濱口竜介監督、松田広子さん

 

公式サイト


会見リポート

「まったく現実味が」

鵜飼 哲夫 (読売新聞社編集委員)

 映画「急に具合が悪くなる」に主演し、第79回カンヌ国際映画祭で女優賞に輝いた岡本多緒さん(写真中央)とヴィルジニー・エフィラさん(同左)らの記者会見が行われたのは、授賞式から2日たった5月26日昼。日本人で初めて女優賞に輝いた岡本さんはまだ興奮冷めやらぬ様子で、「まったく現実味が湧いておりません。とにかくたくさんの人の方に見てもらえるきっかけになればうれしい」と第一声を発した。

 濱口竜介監督・脚本の映画は、がんを患う哲学者の宮野真生子さんと文化人類学者の磯野真穂さんによる同名の往復書簡集が原作。

 フランスに住む末期がんの演出家の真理を演じた岡本さんは「以前から濱口監督の脚本の大ファンで、せりふがずば抜けてすばらしく、何度読んでも面白い」と語り、「撮影中は本当に役者を見てくださった」と監督への感謝も述べた。

 一方、介護施設の責任者で、パリで偶然に出会った真理と対話と交流を重ねながら理想の介護を探求するマリー=ルーを演じたエフィラさんも、「濱口監督の映画のために日本に来ることができて、とても幸せ」と日本語で語ってから、9割方、フランスで撮影した日々を、こう印象深く振り返った。

 「撮影中は、物語や人物の深いところにどんどん入り、神秘的なものを探りにいく感覚でした。映画をつくる目的を超え、いろんな人が共に生きるための準備をしているような場でもありました」

 同席した濱口監督(同右)は「宮野さん、磯野さんの魂を引き継ぐように演じてくださった二人の仕事を支えた自分がとても誇らしい」と喜んだ。その上で「何よりお二人は演技も人間性もすばらしく、それを記録した映像を見て、私は撮影現場でも編集する時でも、感動して、ちょっと泣いてしまったりした」と打ち明けた。

 映画は6月19日に公開された。

 


ゲスト / Guest

  • 濱口竜介 / Ryusuke HAMAGUCHI

  • ヴィルジニー・エフィラ / Virginie Efira

  • 岡本多緒 / Tao OKAMOTO

  • 松田広子 / Hiroko Matsuda

  • ダヴィド・ゴキエ / David Gauquié

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