2019年11月20日 12:00 〜 13:00 10階ホール
西村康稔・経済財政政策担当相 会見

会見メモ

西村康稔・経済財政政策担当相が会見し、足元の経済状況や、現在政府で策定が進む経済対策、全世代型社会保障制度などについて語った。

西村氏が日本記者クラブの会見に登壇するのは2009年9月の自民党総裁選候補者討論会以来、10年ぶり。

 

司会 竹田忠 日本記者クラブ企画委員(NHK)

 


会見リポート

「TPP拡大が個人的使命」/踏み込み不足感拭えず

小林 伸年 (時事通信社解説委員長)

 揮毫は「晴耕雨読」。日本人の美徳を表した言葉であり、西村康稔担当相の地方への思いが込められているとか。経済財政政策だけでなく、全世代型社会保障改革、環太平洋連携協定(TPP)といったさまざまなテーマを担当する閣僚として、物事を地道に積み重ねていこうというご自身の政治姿勢の表明と受け止めた。

 旧通産省出身だけあって、熱意を込めて語ったのが世界経済への日本の関わり方。昨年末に発効したTPPの枠組みを各国に広げていくことが自身のミッションであるとし、引き続きタイなどにTPPへの参加を促していく考えを示したほか、米中の貿易摩擦の激化が懸念される中、「世界経済がブロック化しないよう、貿易投資で質の高いルールを日本主導で各国に広げていく」旨の発言を繰り返した。

 一方、全世代型社会保障改革はというと、「世界に冠たる国民皆保険を次世代につなげたい」と持続可能性の高い制度づくりへの意欲は示すものの、財源論を巡っては通り一遍の説明にとどまった。やはり7月の参院選前に日本記者クラブで行われた党首討論会での「(消費税は)今後10年くらいの間、引き上げる必要はない」とした安倍首相発言に縛られているのだろう。

 わが国および世界経済の現状分析と将来の課題について、よどみなく語った西村担当相。弁舌爽やかな能吏という印象は残ったが、全体的に踏み込み不足感は否めなかった。年末の予算編成を目前に控えていることや、立場上の制約があることは分かる。しかし、そういう中でもなにがしかの言い回しで自分の考えを表現するのが政治家の器量であろう。

 日本記者クラブで話すのは10年ぶりで、前回は自民党総裁候補討論会だったとか。三度登壇するとすれば次は党首討論会になるのだろうか。そのときはさらに成長した姿を見せてほしい。


ゲスト / Guest

  • 西村康稔 / Yasutoshi Nishimura

    日本 / Japan

    内閣府特命担当大臣(経済財政政策) / Minister of State for Economic and Fiscal Policy

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