2014年08月28日 15:45 〜 16:45 10階ホール
「人口減少問題」5 藤山浩 島根県中山間地域研究センター研究統括監

会見メモ

人口減少問題 (5)

島根県中山間地域研究センター研究統括監の藤山浩・島根県立大学連携大学院教授が、「『市町村消滅』ではなく『田園回帰』へ~人と地域を「使い捨て」にしない長続きする社会を~」と題して話し、記者の質問に答えた。

司会 村田泰夫 日本記者クラブ企画委員


会見リポート

田舎は「ないものはない」 定住人口維持の戦略練る

高速船でも本州から2時間近くかかる島根県の海士町は、隠岐にある人口2400人の離島だ。日本創成会議の試算に従えば、2040年には20~30代の女性が52人に減って「消滅」しかねない自治体だが、「データが古い」と一蹴した。最近の田園回帰傾向を反映して計算し直してみると、人口も若い女性の数も減らないという結果が出たのだ。


中山間地を支えてきた昭和一桁生まれは来年、全員が80代になる。しかし危機的なのは、むしろ都市近郊の大型団地で、高齢化率は田舎を超えるという。「エレベーターは狭く、棺桶も入らない」。言われてみればその通り。一方の海士町は「ないものはない」がキャッチフレーズ。たとえ不便でも、生きるのに必要なものはすべてあるじゃないかという開き直りの精神だ。


故郷の島根で田舎暮らしを実践しつつ、定住人口維持の戦略を練る。「どんと入れたら団地の失敗の繰り返し。一組ずつでいい」「誰でもいいから来てくれというのはあり得ない。選ばない地域は選ばれない」「人間同士なら取るか取られるかだが、自然には皆で働き掛ける」。悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属するという言葉を思い出した。


共同通信地域報道部長 高橋 茂

ゲスト / Guest

  • 藤山浩 / Fujiyama Ko

    日本 / Japan

    島根県中山間地域研究センター研究統括監 / Research Producer, Mountainous Region Research Center,( The University of Shimane Linkage Graduate School Professor)

研究テーマ:人口減少問題

研究会回数:5

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