会見リポート
1988年03月10日
00:00 〜 00:00
会見室
利根川進・MIT教授
会見メモ
……同席した恩師の渡辺格慶大名誉教授が、日本生まれで米国育ちの“ノーベル賞ゲスト”を紹介。「日本人なんだけれど、日本人でないところがある。我々と同じ日本人だと思っていると、どうも考え方が違うことがある」(笑)。司会者がすかさず「今回の来日は、恩師の叙勲祝いのためだそうで、その意味では大変日本人らしいところも……」と(笑)。
日本のサイエンスが、独創性の点で、なぜ米国に劣るのかを、日米の教育、研究システムの相違から説明した。利根川語録がポンポンとび出した。「人間のイマジネーションは限られていて、ある箱の中で生まれる量には限りがある。が、別の箱に入れれば、また別のヒントが生まれる」「ノーベル賞の受賞対象になった仕事を、統計的にみると圧倒的に30代の時のもの。若くてハングリーでないと、リボルーショナルな仕事はできない」「フェアな批判を論理的に主張することが認められない社会では、サイエンスは育ちにくい」「研究して試みていることの95%は失敗している。それほど人間の脳の能力は限られている。だから発見したものはすぐ公表するという伝統になっている」
真正面から正直にズバリの熱弁に、出席者からは「久々にそう快なゲストだったネ」の感想も。……
クラブ会報1988年4月号11、12ページから引用
ゲスト / Guest
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利根川進 / Susumu Tonegawa
MIT教授 / Professor, MIT
