2019年05月28日 10:00 〜 11:00 9階会見場
ナビル・アブルデイネ・パレスチナ副首相 会見

会見メモ

ナビル・アブルデイネ・パレスチナ副首相が会見し、米国とイスラエルが和平合意に違反しているとの批判を述べた。

 

司会 出川展恒 日本記者クラブ企画委員(NHK)

通訳 西村好美(サイマル・インターナショナル


会見リポート

米政権の「世紀のディール」 「占領の合法化」として拒否

浅見 麻衣 (時事通信社外信部)

  世紀のディールはディールではない―。トランプ米政権は「世紀のディール」と呼ぶ新たな中東和平案を6月にも公表する見通しだが、パレスチナ自治政府のアブルデイネ副首相は、イスラエルの対パレスチナ占領政策を合法化するものだとして早くもノーを突き付けた。

 長年アッバス自治政府議長の報道官も務めてきたアブルデイネ副首相。今回、日本のパレスチナ支援継続を求めるアッバス議長からの書簡を安倍晋三首相に渡すために訪日したが、折しもトランプ大統領の来日と重なった。

 トランプ政権は2017年12月、エルサレムをイスラエルの首都と認定。東エルサレムを首都とする独立国家樹立を目指しているパレスチナは猛反発し、同政権との政治的な接触を遮断した。その後も、米政権は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出金打ち切り、自治政府への直接支援の中止、ワシントンのパレスチナ総代表部閉鎖などに踏み切り、親イスラエル路線を鮮明にしている。

 副首相は「エルサレムを交渉の議題から外す限り、トランプ氏も交渉から外す」と断言。イスラエルがヨルダン川西岸や東エルサレムで進めている入植活動をトランプ政権は容認していると非難した上で、入植地併合も認めるのではないかと懸念を示し、「エルサレムと同様にレッドライン(譲れない一線)だ」とけん制した。ただ、テロ対策の観点から米国やイスラエルとの治安協力はこれまで通り維持していくとも強調した。

 米国はバーレーンの首都マナマで6月下旬、パレスチナへの経済支援に関する国際会合を開催する。トランプ政権の和平案に含まれるパレスチナへの投資などが議題になる予定だが、パレスチナは既に参加しない方針を表明。副首相は「誰にも相談されなかった。彼らは一体誰と協議するのか分からない」と当事者不在のまま会合が開催されることに不快感を示した。 

 


ゲスト / Guest

  • ナビール・アブルデイネ / Nabil Abu Rudeineh

    パレスチナ / Palestine

    パレスチナ副首相 / deputy prime minister,

前へ 2019年08月 次へ
28
29
30
31
3
4
7
10
11
12
13
14
15
16
17
18
21
22
24
25
26
27
31
ページのTOPへ