2019年05月15日 12:30 〜 13:30 10階ホール
吉村洋文・大阪府知事、松井一郎・大阪市長 会見

会見メモ

ダブル選挙を制し、4月に就任したばかりの吉村洋文・大阪府知事、松井一郎・大阪市長がそろって会見。「コストカットというだけでなく大阪全体の成長のために二重行政の解消は必要」「東西二極の一極として、日本の成長を牽引する」(吉村知事)と都構想の意義と展望を語った。今後進められる公明党との協議について、松井市長は「融和ムードにしないといけない。信頼関係を再度構築できるか検討していく」とした。

 

司会 坪井ゆづる 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)

 


会見リポート

「大阪都構想」の意義強調 「東京と二極で日本けん引」

井上 浩平 (産経新聞社社会部 大阪府庁担当)

 「東京都と大阪都の二極のエンジンで日本を引っ張りたい」。政令市である大阪市を廃止し、東京23区のような特別区に再編する大阪都構想の意義について、地域政党「大阪維新の会」代表の松井一郎・大阪市長と同政調会長の吉村洋文・大阪府知事が意気込みを語った。

 大阪府と大阪市の併存による〝二重行政〟の弊害防止を掲げる都構想は、前代表の橋下徹氏が打ち出した結党以来の看板政策。2015年5月にその賛否を問う初めての住民投票が行われ、約1万票の僅差で否決。カリスマ的人気を誇った橋下氏は政界引退に追い込まれた。その後の維新は退潮傾向がささやかれ、過半数を持たない府市両議会では他会派との合意形成に失敗した。

 議論が膠着する中、維新は4月の統一地方選で行われる府議・市議の両議選にダブル選をぶつける勝負に出た。「都構想は賞味期限切れ」とも揶揄されたが、ふたを開けてみれば維新の圧勝だった。もっとも、この結果は都構想が直接的に支持されたというより、知事・市長のポストを8年近く独占してきた維新政治への信任が大きかったといわれる。

 都構想は大阪のローカルテーマとみられがちだが、両氏は「国の課題として説明したい」と会見に臨んでいた。東京一極から東西二極の国家構造への転換を図ることが、人口減社会における、あるべき「国のかたち」という考えがある。

 4月の一連の選挙で圧倒的な強さを見せつけた大阪維新に対し、地元政界では今、雪崩を打つような追随の動きが広がりつつある。2度目の住民投票はほぼ確実な情勢で、松井氏は「否決なら政界引退」と決意を述べた。政党の思惑はさておき、最も重要なのは住民がその制度の是非を判断できる議論が尽くされることだ。住民投票が維新の信任投票になってはいけない。 

 


ゲスト / Guest

  • 吉村洋文 / Hirofumi Yoshimura

    大阪府知事 / Governor, Osaka Prefecture

  • 松井一郎 / Ichiro Matsui

    大阪市長 / Mayor, Osaka City

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