2018年08月07日 14:00 〜 15:00 10階ホール
安田純平さんを救う会 緊急会見

会見メモ

2015年にシリアで消息を絶ってから3年が経過し、武装勢力に拘束されているとみられるジャーナリストの安田純平さんの妻の歌手・Myuさんと救う会のメンバーが会見し、安田氏救出に向けた努力に感謝を述べると共に、救出実現に向けてのさらなる協力を訴えた。

 

司会 川村晃司 日本記者クラブ企画委員(テレビ朝日)


会見リポート

行方不明から3年  妻が切実な思い表明

 3年前から行方不明になっているジャーナリストの安田純平さんとみられる男性の新たな映像が、7月末にインターネット上に公開されたことを受け、妻が緊急に記者会見した。妻が公の場で発言するのは初めてで、「一刻も早く帰ってきて、日本の地を踏んでほしい。わらをもつかむ気持ちで会見した」と訴えた。その言葉と表情から家族の切実な思いが伝わってきた。

 安田さんは2015年6月、トルコ南部からシリアへ越境した直後、武装勢力に拘束されたとみられている。映像では、安田さんとみられる男性の背後に、銃を持った黒装束の2人が立っていた。男性は「今すぐ助けてください」と日本語のかすれ声で訴えた。

 安田さんは著書『囚われのイラク 混迷の「戦後復興」』(現代人文社)の中で、取材中に拘束されるなどした時に備え「『何かあっても動かないように』とする文書を家族か第三者に渡しておこうと思う」と記した。夫の意思を尊重したのだろうか、妻はこれまで発言を控えてきた。会見では「家族が前に出ることで、救出に悪影響が出る可能性があると考えた」とも語った。

 それでも妻は今回、会見を選んだ。映像や画像は16年3月と5月、今年7月上旬にも公開されたが、新たな映像を見て「状況が切迫している」と危惧したという。先が見えないまま待ち続けた3年間はあまりに長い。そして今回、自ら発言することを選ばざるを得なかった妻の焦燥を感じた。

 妻は「今、一番の鍵を握っているのは政府」と早期救出に向けて継続的に行動するよう求めた。現地へのメッセージを求められ「(夫は)敵でもなんでもなく、みんなのことが大好きです。1日も早く無事な状態で返してほしい」と訴えた。会見の模様は国内外のメディアが報じた。会見に託した家族の思いが早くかなうことを願い取材を続ける。


毎日新聞社社会部  福島 祥

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