2015年10月08日 15:00 〜 16:30 9階会見場
竹花豊 全国万引犯罪防止機構理事長 会見

会見メモ

竹花豊 全国万引犯罪防止機構理事長(元東京副都知事、元警察庁生活安全局長)が会見し、記者の質問に答えた。
司会 杉尾秀哉 日本記者クラブ企画委員(TBSテレビ)


会見リポート

高齢化に換金方法の多様化 社会の変化が反映される万引犯罪

杉尾 秀哉 (企画委員 TBSテレビ報道局解説室長)

竹花豊氏は、東京都の副知事も務めた異色の元警察官僚である。その竹花氏が理事長を務める全国万引犯罪防止機構が、今年で設立10年を迎えた。

 

竹花氏によれば、年間の万引被害総額は推定4615億円。全刑法犯の認知件数低下の傾向が続く中、万引の占める割合は増える一方で、今や10件に1件に上る。

 

その万引犯罪が近年、新たな展開を迎えている。1つは高齢化、そしてもう1つは社会の変化による換金方法の多様化だ。

 

かつて万引は「青少年の犯罪」というイメージが強かったが、検挙数では3年前から高齢者が青少年を上回った。また新古書店やネット通販の普及もあり、大量万引や組織犯罪の横行も目立つ。

 

竹花氏は、「万引は社会を腐敗させる病巣だ」と指摘する。

 

問題解決には自助(小売店)、公助(警察・司法)、共助(機構)の機能強化と、相互連携の充実がカギになる。そして何より重要なのは、「万引犯罪を決して許さない」という、社会全体の強い意思であろう。


ゲスト / Guest

  • 竹花豊 / Yutaka Takehana

    全国万引犯罪防止機構理事長 / Chairman, NPO National Shoplifting Prevention Organization

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