2014年12月18日 12:00 〜 14:00 10階ホール
レメンゲサウ・パラオ大統領 昼食会

会見メモ

12月16日から19日まで外務省の実務訪問賓客として来日していたパラオのレメンゲサウ大統領が記者会見し、日本政府が検討している天皇・皇后両陛下のパラオ訪問などについて話した。

司会 会田弘継 日本記者クラブ企画委員長

通訳 池田薫(サイマルインターナショナル)


会見リポート

「春の両陛下のご訪問をお待ちしています」

真鍋 光之 (毎日新聞社会部編集委員)

「次回(の来日)は、冬だけはやめようと思っている」。会見の冒頭に、こう発言して笑いを誘った。日本の約3000キロ南に位置し、赤道に近いパラオ共和国は、年平均気温が27度の海洋性熱帯気候の国。会見があった12月18日の東京の最高気温は8・3度だったのだから、閉口するのも無理もない。

 

来日の主目的は、戦後70年の今年春に天皇、皇后両陛下をパラオに正式に招待することだった。大統領は17日に皇居・御所で天皇陛下と会見してそのことを伝えた。パラオのペリリュー島は、太平洋戦争の激戦地で、約1万人の日本人が戦死した。大統領は「両陛下のご訪問は光栄であり、国民あげて歓迎する。ご訪問は過去に対して敬意を表することにもなる」と述べた。

 

海洋国家ゆえの悩みも吐露。「乱獲が増えている。フランスの面積に相当する海域を取り締まるボートが、1隻しかない」と明かし、日本の援助を求めた。厳しい表情だったが、早稲田大学大学院に留学中の長女のことに質問が及ぶと「ご存じなのはうれしい」と柔和な父親の顔になった。


ゲスト / Guest

  • トミー・レメンゲサウ / Tommy E. Remengesau,JR.

    パラオ共和国 / Republic of Palau

    大統領 / President

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