1987年05月25日 00:00 〜 00:00 会見室
デイビッド・ハルバースタム 米ジャーナリスト

会見メモ

「もっともアメリカ的な自動車産業が、なぜ、どのように日本に抜かれたかを描きたかった」。近著『覇者の驕り』の邦訳出版を機に来日した。米国経済の衰退の原因は、成功に安住し創造的エネルギーを失いマネーゲームにのめり込み、開発・製造関係から財務部門へ権力が移行したためだと言う。「米国の貿易赤字の80%は米国自身の責任だ」。米国はまず国内を整理整頓(財政赤字削減を含め)すべきだし、円高は大国の地位にのぼるための税金で一時的障害にすぎなく、日本経済は依然拡大過程にあるのだから、途上国への日本版マーシャルプランの実施などで、日本は世界に貢献し、真の日米協力を実現していかなければならない、と。

経済大国としての米国の役割の変化と日本の台頭で、「米国人は自信を失い日本人は自信を強めている」とし、そうした中で感情的に突起した現象や発言を扱わざるを得ない、プレスの責任とそれへの期待も暗に語った。

わが国の内需拡大については、伝統的分野も含めあらゆる面で解放をはかるべきだが、数字でなく態度、姿勢の変化を示すことが重要。そうすれば米議会の動きも次第にしぼんでいく」との見通しも。

最後の質問に答える中で、「『ベスト&ブライテスト』を書いた頃より賢い記者になっていると思う。当時は政治記者だったが、今は社会派ジャーナリストになったと思う。実は私は自動車には関心がない。人間と社会の変化に関心をもってこの本を書いた。”違いに対する感受性”がなければ書けなかったと思う」と。

クラブ会報1987年6月号18-19ページから引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • デイビッド・ハルバースタム / DAVID HALBERSTAM

    アメリカ / America

    ジャーナリスト / Journalist

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