会見リポート
2003年05月09日
00:00 〜 00:00
10階ホール
生田正治・郵政公社総裁
会見メモ
明治4年の郵便創業から130年余年の歴史を持つ郵政事業。その業務を引き継ぐ「日本郵政公社」の初代総裁に就任して1カ月、「郵便局は何も変わっていないとの声もあるが、職員の意識は良い方向になってきた」。
全国約2万4700局の郵便局、約28万人の職員を率いる。海運大手、商船三井会長から小泉首相の懇請で転身したが、早くもすっかり郵政事業に溶け込んでいるようだ。従来の縦割り組織に本部制導入で横系を組み込み、シナジー効果が発揮できるようにしたり、風通しをよくしようと、若い職員を集めて対話も始めた。「郵政事業はいってみれば金融業と物流業を合わせ持つサービス業。この現実を認識することが重要だ」と、機会あるごとに職員に向けて企業経営で培ったノウハウを発信する。そのせいか、改革に前向きの提案がどんどん出るようになった。「いいアイデアはすぐ実行」が総裁方針だから、すでに翌日配達エリアの拡大や、一部コンビニへのポスト設置など新たな施策が次々打ち出されている。郵政三事業のうち、郵便事業は年間300億円の大赤字だが、4年間で黒字転換させる。ここにきて政府部内に株式市場活性化を目的とした郵貯、簡保資金の活用論が浮上している。「郵貯、簡保とも庶民の虎の子で、安全な運用が至上命令。安易な運用論は戒めねば」ときっぱり反論した。「どんな難題にも真っ向から取り組む心意気、決意だ」という「真っ向サービス」を宣言した生田総裁、郵便局を本当に変えられるか−―真価が問われるのはむしろこれからである。
日本記者クラブ会報2003年6月号7ページから引用
会見音声
ゲスト / Guest
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生田正治 / Masaharu Ikuta
郵政公社総裁 / Masaharu Ikuta
