2015年11月13日 15:00 〜 16:30 10階ホール
日本再建イニシアティブ 会見『「戦後保守」は終わったのか 自民党政治の危機』

会見メモ

日本再建イニシアティブが刊行した『「戦後保守」は終わったのか 自民党政治の危機』
同書(11月10日 角川新書)について著者の中から、中野晃一上智大学教授、中北浩爾一橋大学大学院教授、杉之原真子フェリス女学院大学准教授が話し記者の質問に答えた。
司会 倉重篤郎 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)


会見リポート

自民党政治の変質を検証

村野 坦 (朝日新聞出身)

シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(船橋洋一理事長)が自民党政治を検証し『「戦後保守」は終わったのか 自民党政治の危機』(角川新書)を出版、執筆陣が会見した。2年前の『民主党政権 失敗の検証』に続く。昨年秋から政治学者ら8人が福田康夫元首相ら政治家や官僚20人を招いて研究会を重ね、まとめた。

 

前回に続いて座長の中野晃一氏(右)は「戦後保守は中道保守の政治手法をとってきたが近ごろの自民党政治の中身は随分、違う」との基本認識から90年代以降に照準を合わせて考えた経緯を説明した。

 

これを受けて中北浩爾氏(中央)が第2次安倍政権までの派閥政治の盛衰に考察を加え、杉之原真子氏(左)は女性政策や少子化問題に保守政治が無力だった理由を解析した。壇上の3人のほかに経済・財政、外交・安保、メディアの各パート担当者も会場から出席者との質疑に加わった。

 

「中道保守」の概念規定には異論もあろうが自民党結党60年の今年、時宜を得た試みといえる。


ゲスト / Guest

  • 中野晃一上智大学教授 / 中北浩爾一橋大学大学院教授 / 杉之原真子フェリス女学院大学准教授

    日本 / Japan

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