2015年09月07日 11:00 〜 12:00 10階ホール
「沖縄から考える」⑥ 中山義隆 石垣市長

会見メモ

尖閣諸島が属する沖縄県石垣市の中山義隆市長が会見し、記者の質問に答えた。
司会 原田正隆 日本記者クラブ企画委員(西日本新聞)


会見リポート

「足を運び現状を見て」と訴え

原田 正隆 (企画委員 西日本新聞東京支社編集長)

石垣島(石垣市)から台湾(台北市)までの距離は277㌔だが、沖縄本島(那覇市)までは411㌔離れている。東京となると、はるか1952㌔と遠い。

 

尖閣諸島を所轄する石垣市の中山市長は、元証券マンで保守系の48歳。「日本最西南端の実態を広く知ってもらう機会をもらった」と歯切れよく語り、相次ぐ中国公船による領海侵犯と、不測の事態への懸念を示したうえで、安全保障体制強化のために安保関連法案成立を支持すると表明した。

 

「ぜひ、ひとつ話したい」と強調したのは、東京との距離感、そして報道への注文だ。

 

米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を容認する中山市長は「県内移設反対、新基地建設反対が沖縄の全部の意見のように報道されている。(現状打開を優先する)私のような意見もたくさんある。中央メディアの人たちは沖縄に足を運び、現状を見てほしい」と訴えた。

 

沖縄の人たちが、立場や意見が異なっても共通して指摘するのが「沖縄のことをもっと知り、現場取材を」だ。このシリーズ企画のタイトル「沖縄から考える」ことを続けなければならない。


ゲスト / Guest

  • 中山義隆 / Yoshitaka Nakayama

    日本 / Japan

    石垣市長 / Mayor, Ishigaki city

研究テーマ:沖縄から考える

研究会回数:6

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