2015年03月03日 15:00 〜 16:00 10階ホール
山田彰 駐メキシコ大使 会見

会見メモ

中南米大使会議のため一時帰国中の山田彰駐メキシコ大使が、メキシコ経済、社会の現状について話し、記者の質問に答えた。
司会 中井良則 日本記者クラブ専務理事


会見リポート

特派員不在のメキシコ 熱い改革の現状を説明

中井 良則 (日本記者クラブ専務理事)

一人当たりGDPは1万ドルを超えた。自動車生産台数は世界7位。日本からの進出企業はこの5年間で2倍以上に増えた。人口は間もなく日本を追い抜く。さて、この国はどこでしょう?

 

答えはメキシコ。知っているようで知らないメキシコの現状を熱心に紹介した。スライド資料のタイトルは「改革が熱いメキシコ」。「国営企業が独占してきた石油・ガス事業に、外国の資本と技術の参入を認めるエネルギー改革が進んでいる」。活気あふれる経済とビジネスチャンスを駐日メキシコ大使のように説明した。

 

とはいえ、日本で報道されるニュースは麻薬組織の凶悪犯罪が多い。「全体では犯罪は減る傾向にあっても、たしかに治安の問題は懸念材料だ。ただ、対応可能なリスクと申し上げている」と、ことばを選びながら慎重に述べた。

 

「メキシコの人に日本を知ってもらいたいし、同時に日本の人にもメキシコと中南米をもっと知ってほしい」。大使として心配なのは、日本の新聞・テレビの特派員がいなくなったことだろう。これほど大きく変化する親日国の現場を取材した熱いリポートを読みたいものだ。


ゲスト / Guest

  • 山田彰 / Akira Yamada

    日本 / Japan

    駐メキシコ大使 / Ambassador to Mexico

ページのTOPへ