2014年08月27日 10:30 〜 11:30 宴会場(9階)
万歳章 全国農業協同組合中央会(JA全中)会長 記者会見

会見メモ

全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長が、会見し記者の質問に答えた。

谷口肇・常務理事も同席した。

司会 村田泰夫 日本記者クラブ企画委員



会見リポート

農協「激動の時代」 自己改革案のとりまとめに固い決意

野坂 雅一 (読売新聞調査研究本部総務)

「農は国の基一歩前進」―。会見前、ゲストブックに野太く、力強いタッチで書いた。荒波に立ち向かう意欲の表れだろう。


安倍政権は規制改革の目玉として農協改革を打ち出し、JA全中の権限の廃止・縮小案がくすぶり続けている。農業分野の市場開放が焦点の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉も大詰めに入ってきた。


会長就任からの3年間を「激動の時代」と分析した。8月に再選されて2期目に入った注目の農協のドンである。


政府の規制改革会議が仕掛けた農協改革論議は「唐突だった」と不満を示しながらも、「環境変化に基づく対応が必要だ」と述べ、「自己改革案をスピード感を持ってまとめる」と強調した。質疑応答では、JA全中内に設けた有識者会議などの議論を踏まえて、「11月半ばまでに方向付けしたい」という方針を繰り返した。


農業の生産性をいかに高め、農業者所得を拡大するか。国際競争にどう立ち向かうのか。自己改革案が甘ければ、政治などからの圧力が強まるだろう。「厳しさも当然あるが、評価いただけるように一生懸命にやる」。有言実行に期待したい。


ゲスト / Guest

  • 万歳章 / Akira Banzai

    日本 / Japan

    全国農業協同組合中央会(JA全中)会長 / President, JA-ZENCHU (Central Union of Agricultural Co-operatives)

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