2014年07月23日 14:30 〜 16:00 10階ホール
金丸恭文 規制改革会議農業WG座長 記者会見

会見メモ

内閣府規制改革会議の農業WG座長を務めた金丸恭文氏(フューチャーアーキテクト株式会社代表取締役会長兼社長)が、成長戦略に盛り込まれた農業改革について、ワーキング・グループでの議論も踏まえて話した。農業の現状を考えると、現状の政策を継続することこそがもっともハイリスク、と改革の意義を強調した。

司会 村田泰夫 日本記者クラブ企画委員


会見リポート

農業改革の仕掛け人 全中〝廃止〟の思いで制度にメスを

村田 泰夫 (企画委員 朝日新聞出身)

政府の規制改革会議農業ワーキンググループの座長として、登壇していただいた。6月末に安倍内閣が打ち出した「新たな成長戦略」に、農協改革を盛り込んだ仕掛け人である。


絶大な政治力を誇る全国農業協同組合中央会(JA全中)を「廃止」するという文言を答申に入れるか入れないかに、世間の注目が集まった。原案にあった「廃止」の文字は最終的には削られたが、金丸氏は「いかようにも読める」として、改革案が後退したわけではないと言いたげだった。


質疑応答では、農業専門紙の記者から厳しい質問が出た。農協の全国連合組織である「中央会制度の意義をなぜ評価しないのか」「TPP(環太平洋経済連携協定)に強く反対する全中の政治力をそぐのが狙いではないか」。


金丸氏は「農業は地域によって多様であり、全国一律に指導することに無理がある。必要であるなら、法律に基づかずとも、自律的な新たな制度でやればいい」と答えた。当初案の「廃止」は、あくまでも法律に基づく制度の廃止のことだという。全中の政治力をそぐ狙いについては、「これっぽっちもない」と退けた。


ゲスト / Guest

  • 金丸恭文 / Yasufumi Kanemaru

    日本 / Japan

    規制改革会議農業ワーキンググループ座長 / Chairman of the working group on agriculture, council for regulatory reform

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