2014年07月18日 12:00 〜 13:30 10階ホール 
横倉義武 日本医師会会長 昼食会

会見メモ

二期目を迎えた日本医師会の横倉義武会長が会見し、組織の強化、地域医療の充実など当面の直面する課題について話し、質問に答えた。

司会 露木茂 日本記者クラブ企画委員


会見リポート

医療機関の「損税」なくすため 抜本的解決を

城 和佳子 (共同通信生活報道部)

「老後が不安との思いを持つ国民に安心を示すことが、経済成長を取り戻す出発点だ」。ともすれば経済成長を妨げる「岩盤規制」と呼ばれる医療分野。6月から2期目に入った日本医師会の横倉会長は、社会保障と経済成長は相反するものではなく、互いに影響しあうことで安定し、向上できると呼びかけた。


政府の新たな成長戦略をめぐる議論では、混合診療の拡大をめぐって調整が最終盤までもつれた。規制改革会議が示した「患者申出療養」を容認した決め手について「安全性、有効性が確認できる制度になり、有効なら将来保険適用することも明記された」ことを挙げ、安倍晋三首相がこれを明言したことも「大きな転機だった」と振り返った。


今後の政治課題として、医療にかかる消費税の見直しを挙げたことに注目したい。医療界にとっては長年の懸案だ。日医は、2014年度に医療機関が機器購入や設備投資など控除対象とならない部分の消費税負担、いわゆる「損税」を2560億円と試算。税率が10%になれば損税はさらに膨らみ、医療機関の経営を圧迫する。「なんとか国民負担を増やすことなく、損税をなくすのが目標。抜本的に解決すべきだ」と強く求めた。


ゲスト / Guest

  • 横倉義武 / yoshitake Yokokura

    日本 / Japan

    日本医師会会長

ページのTOPへ