2014年04月21日 12:00 〜 13:30 10階ホール
昼食会 村越進 日弁連会長

会見メモ

4月1日に日弁連会長に就任した村越進氏が会見した。日弁連が直面する重要課題として、「刑事司法改革」と「法曹養成制度改革」について話し、質問に答えた。

司会 杉尾秀哉 日本記者クラブ企画委員(TBSテレビ)


会見リポート

法曹養成制度改革はじめ難問山積 その手腕問われる

杉尾 秀哉 (企画委員 TBSテレビ報道局解説室長)

法曹養成制度をめぐって弁護士会が揺れている。


かつて平均500人程度だった司法試験合格者は、新制度の導入で2000人以上に増えた。その結果、司法修習を終えても弁護士登録しない人は増加する一方で、昨年末の一括登録では実に3割近くに上った。「ノキ弁(軒先弁護士)」や「ソクドク(即独立)」といった言葉さえある。


村越氏は、こうした法曹養成制度の改革などを訴え、2月の日弁連会長選挙に当選した。全国52弁護士会の3分の1以上の支持が必要な会長選で、1回目の投票で当選者が決まったのは実に6年ぶりという。それだけに村越氏の手腕に期待が集まるのも無理はない。


ただ、弁護士会を取り巻く現状の厳しさは、法曹養成制度だけではない。


村越会長も述べたように、袴田事件の再審開始決定は、違法な取り調べや悪質な証拠隠しの問題をあらためてあぶり出した。取り調べの可視化をめぐる法制審の議論も大詰めを迎えているし、集団的自衛権をめぐる解釈改憲や、憲法改正の動きもある。


こうした数々の難題に日弁連としてどう向き合うのか、村越会長の発信力が問われている。


ゲスト / Guest

  • 村越進 / Susumu Murakoshi

    日本 / Japan

    日本弁護士連合会(日弁連)会長 / President of Japan Federation of Bar Associations

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