2014年03月12日 16:00 〜 17:00 10階ホール
ハッサン ソマリア大統領 記者会見

会見メモ

ソマリアのハッサン大統領が会見し、22年ぶりとなる連邦政府が2012年8月にできたが、無政府状態が長く続いたこともあり、テロと戦い、治安を安定させることが最優先課題になっている、とした。

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)

通訳 西村好美(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

治安を安定し総選挙実施に意欲

金子 淳 (毎日新聞外信部)

20年以上にわたり内戦が続くアフリカ東部ソマリアは2012年、約22年ぶりに正式政府が発足したが、国内ではアルカイダ系のイスラム過激派アルシャバブなどが暗躍。今年2月には大統領宮殿が襲撃され、一時は大統領の来日が危ぶまれたほどだった。


大統領は冒頭、最優先課題として「治安の安定」を挙げ、16年に予定している総選挙に向け努力することを約束。アルシャバブについては「資金面の支援が減り弱体化している」「彼らの時代は終わった」などと軍事作戦の成果を強調した。


こんなたとえ話を持ち出したのがいかにも元国連児童基金(ユニセフ)職員の大統領らしい。「(バレ政権崩壊直前の)1990年に5歳だった少年は29歳となり、妻子もいる。ところが学校にも行っておらずスキルもない。彼の唯一の選択肢は銃だけだ。海賊かアルシャバブに入るしかない」


過去1年間で2度目の来日。「人間の安全保障」を掲げる日本は、大統領が寄せる大きな期待にどれだけ応えていくことができるだろうか。


ゲスト / Guest

  • ハッサン・シェイク・モハムッド / Hassan Sheikh Mohamud

    ソマリア / Somalia

    大統領 / President

ページのTOPへ