2014年02月24日 14:00 〜 15:00 10階ホール 
ワルストロム国連事務総長特別代表(防災担当)記者会見

会見メモ

2015年3月に仙台で開催される第3回国連防災世界会議の準備のために来日した、マルガレータ・ワルストロム国連事務総長特別代表(防災担当)が会見した。東日本大震災から4年目を迎える東北での開催意義などについて語った。

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)

通訳 澄田美都子(サイマル・インターナショナル)

国連防災戦略(UNISDR)事務局のページ

www.unisdr.org


会見リポート

経験と教訓を発信 1年後の国連防災世界会議

広瀬 公巳 (NHK解説委員)

来年の3月、第3回国連防災世界会議が仙台で開かれる。東日本大震災を経験した日本から防災知識や教訓を学ぶために、世界中から数千人が参加する。


ワルストロム氏は、国連国際防災戦略事務局のトップ。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や国際赤十字社を出発点に、アフガニスタンやインド洋大津波の被災地の支援にも関わってきた。東北では仮設住宅や学校を訪問し、被災直後から変化していく住民の心理状況、広域にわたる被災地の復興、高台移転などの難しさをみてきた。


日本から学べるのは、減災の考え。それにソフトとハードの両面で防災の取り組みが機能しているか定期的に自己診断を行っていることだという。一方で、障害者などの災害弱者をどう守るかについては課題を残しているのではないかという。


緊急支援から気候変動まで、防災を軸にした国際協力の分野は多岐に広がっている。横浜、神戸と日本で続けて開かれてきた会議は、世界防災の次の10年の指針を示すことになる。


ワルストロム氏は、世界が注目しているのは原発事故との向きあい方だという。開催まであと1年。日本からどんな教訓を発信できるのか不安になる。


ゲスト / Guest

  • マルガレータ・ワルストロム / Margareta Wahlstrom

    国連 / UN

    国連事務総長特別代表(防災担当) / UN Secreatary-General's Special Representative

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