2014年02月10日 12:00 〜 13:30 10階ホール
昼食会 アンジェレラ在日米軍司令官

会見メモ

在日米軍のアンジェレラ司令官の昼食会を行った。2月8日の大雪のため、司令官は出席できず、会場と横田基地を電話回線でつなぎ、音声のみの会見となった。

司令官は出席できなかったことを詫びた後、中国の設定した防空識別圏への見解、尖閣諸島周辺での有事の対応、沖縄の基地移設問題、三沢基地へのグローバルホークの配備、北朝鮮の脅威、日本の集団的自衛権行使など多岐にわたる問題について答えた。

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信社)

通訳 西村好美(サイマル・インターナショナル)、江川淳子(在日米軍)

アンジェレラ司令官のトランスクリプト英文のみ(在日米軍司令部のウェブサイト) 
http://www.usfj.mil/2014%20releases/JNPC%20Transcript-%2010%20Feb%2014.pdf


会見リポート

アジア地域の安定維持のため 最新装備の配備を強調

油井 秀樹 (NHK国際部)

「司令官は雪のため来られない」


そんな連絡を受けて記者会見場では「2日前の雪の影響がまだあるのか?」「ヘリコプターが飛べなくても車で来られないのか?」「有事が発生したのか?」といった疑問や憶測が飛び交った。


アンジェレラ司令官は、横田基地と結んで急きょ行われることになった電話会見で「記録的な大雪だった。平時の際は、安全第一であり、都心で交通事故を起こしたくないので今回は兵士たちの安全を考えて…」などと釈明する事態に…。


一方、司令官は、アジア地域の安定を維持するため日本に米軍の最新装備を配備すると強調した。具体例として、海兵隊の最新型輸送機オスプレイや無人偵察機グローバルホークの配備、空中給油機や哨戒機の最新型への更新などを説明した。


ただ、配備先の地元では、基地負担の追加と受け止めて反発の声もある。会見では、沖縄や三沢の記者からオスプレイの訓練削減や偵察機の配備数の見通しの質問も出た。在日米軍のトップは、日本国民の理解を得ながら任務を遂行するために丁寧な説明が求められるだけに、次回は、ご足労をかけるが、ぜひ、電話ではなく、日本人記者の前での説明を期待したい。


ゲスト / Guest

  • サルバトーレ・アンジェレラ / Salvatore Angelella

    アメリカ / USA

    在日米軍司令官、第5空軍司令官 / Commander of U.S. Forces, Japan, and Commander, 5th Air Force

ページのTOPへ