2013年12月06日 12:00 〜 13:00 宴会場(9階)
フィリピン台風30号被災者支援活動報告 記者会見 

会見メモ

フィリンピン台風30号被害者の支援活動について、ジャパン・プラットフォームの椎名規之・事務局長、現地から帰国した加盟NGOのAAR「難民を助ける会」の杉澤芳隆・シニア・コーディネーターと災害人道医療支援会(HuMA)の上野力・医師が報告した。

司会 日本記者クラブ企画委員 宮田一雄(産経新聞社)


会見リポート

台風ハイエン 被災地に多様な支援

宮田 一雄 (企画委員 産経新聞特別記者)

台風30号(ハイエン)の甚大な被害を受けたフィリピンへの緊急支援について、現地調査を行った難民を助ける会、被災地の巡回診療にあたるHuMAの2つのNGOのメンバーが帰国報告を行った。また、NGO、経済界、政府が対等な立場で人道支援に取り組むジャパンプラットフォーム(JPF)事務局からも、会見冒頭に初動対応や企業の支援について説明があった。


JPFは台風が昨年11月8、9日にフィリピンに上陸する前に情報収集を始め、各加盟NGOや企業にも準備喚起や情報提供を行っている。その結果、NGOの活動に対し、企業からも渡航や物資輸送への無償協力、衛星携帯の無償貸し出しなど業種の特性を生かした支援が相次いだ。


NGOのうち、HuMAは医療スタッフがすでにレイテ島のメリダを活動拠点にして周辺の村で巡回診療を行っている。昨年1月にも同じフィリピンのミンダナオ島で台風被害の医療支援活動を行い、その人脈や情報が拠点の選定や初期診療体制の構築の助けになったという。日本の緊急援助活動が経験の蓄積により、着実に進化していることを示す会見だった。


ゲスト / Guest

  • 椎名規之 / Noriyuki Shiina

    日本 / Japan

    ジャパン・プラットフォーム事務局長 / Secretary-General, Japan Platform

研究テーマ:フィリピン台風30号被災者支援活動報告

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