2013年11月06日 14:00 〜 15:00 10階ホール
ミン ASEAN事務総長 記者会見

会見メモ

日本ASEAN40周年ならびに12月の日本ASEAN首脳会合について、話した。

司会 日本記者クラブ企画委員 山岡邦彦(読売新聞)

通訳 長井鞠子(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

2年後の統合へ 徐々に高めるのが「ASEAN流」

真田 正明 (朝日新聞論説委員)

2015年末に迫ったASEANの統合は、日本ではあまり注目されていないようだ。「ASEAN共同体」を記事データベースで引くと、この半年の主要紙で10本にも足りない。政治も文化も発展度合いも違う国々が統合なんて、と相変わらず思われているのだろうか。


共同体の達成率は経済分野が80%、政治安全保障分野で70%、社会文化分野で90%と話した。進捗しているようにみえるが、難しい課題が多く残っているという。それで2年後に間に合うのか。


そこの考え方が違う。そもそもEU型の超国家を目指しているわけではないし、15年に完成するとは思っていない。「共同体とは統合を少しずつ高めていく自発的なプロセス」だと言う。平和、安定、繁栄という共通の目標に向かって進むこと自体が大事なのだ。


それがASEAN流である。溝が深まる北東アジアの国々と比べて、さてどちらが先進的だろうか。


日本とASEANの友好40周年を記念して、12月に特別首脳会議がある。安倍首相は就任以来1年で10カ国全部を回る。日本にとっていま一番気を許せる国々なのである。


ゲスト / Guest

  • レ・ルオン・ミン / Le Luong Minh

    ASEAN事務総長 / Secretary-General of ASEAN

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