2013年10月28日 15:00 〜 16:00 10階ホール
竹田恒和 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会理事長

会見メモ

東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の竹田恒和・理事長と、水野正人・副理事長・専務理事が記者会見し、招致の成功要因、組織委員会の立ち上げ、経済効果などついて話した。

司会 日本記者クラブ企画委員 別府育郎(産経新聞)


会見リポート

7年後に向けて 立役者たちの決意と笑顔

別府 育郎 (企画委員 産経新聞論説委員)

2020年夏季五輪の東京開催を実現させた招致委員会の竹田恒和理事長(写真右)と水野正人副理事長(同左)、パラリンピアンの佐藤真海選手と、2日続きの会見で司会を務めた。


9月、ブエノスアイレスのIOC総会で行われた最終プレゼンテーション同様、竹田氏は誠実で気品があり、用心深く、不用意な発言はなかった。水野氏は明るく冗舌で、会場に笑みをつくるが、補佐役に徹して竹田氏の範をなかなか超えようとしない。そうした中、竹田氏が20年五輪の金メダル数世界3位を目標に「金25~30個、総メダル数70~80個」と具体的な数字を挙げたのは、会見の収穫だった。


注目される大会組織委員会の会長人事について、竹田氏は「一番適格な方に務めてもらいたい」と慎重に答えたが、水野氏は「器の大きい人にお願いしたい」と付け加えた。


すでに官邸周辺から体の大きい人(森喜朗元首相)の名が出て猪瀬直樹都知事が反発し、本人も固辞したと伝えられる。水野氏の言う「器の大きい人」が誰を念頭においたものか、答えは来年2月までに出る。


最終プレゼンの英語のスピーチでIOC委員の心を射止めたとされる佐藤さんは、クラブの会見でも堂々たるものだった。


闘病、大震災とそこで知ったスポーツの力、五輪招致とグローバルな視点、日本の障害者スポーツの現状と課題。全ての質問に、ほぼよどみなく、とびきりの笑顔で答えた。


事務局の「心が洗われたような気がする」の感想は少々大げさだったとしても、ここでも彼女はファンを増やしたようだ。


(この会見リポートは10月29日開催の佐藤真海・パラリンピック女子陸上選手記者会見との統合版です)


ゲスト / Guest

  • 竹田恒和 / Tsunekazu Takeda

    日本 / Japan

    東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会理事長 / President, Tokyo 2020 Bid Committee

研究テーマ:オリンピック・パラリンピック関連

研究会回数:0

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