会見記録/昼食会/研究会

2011年1月11日    14:00〜 15:00
公明党代表 山口那津男    宴会場(9階)

氏名 山口那津男 Name Natsuo YAMAGUCHI
日本 Nation Japan
肩書 公明党代表 Title Chief Representative, New Komeito

会見メモ

山口那津男・公明党代表が記者会見し、政治とカネ、閣僚問責決議、予算案審議、統一地方選など当面の課題について考え方を明らかにした。


山口代表は昨年11月の訪韓、12月の訪中を紹介したあと、「わが国は情けない状態だ」と述べた。仙谷官房長官と馬淵国交相の参議院問責決議について、「政治的な力関係で左右される問題」と述べ、1998年、辞任した額賀防衛庁長官問責決議が「先例となる」との立場を示した。問責決議の対象となった閣僚が担当する法案について審議に応じないことが参議院の結論だ、と説明した上で、「人物たる国務大臣に対する問責だ」と閣内横滑りは受け入れないが、「党の役職は問責対象ではない」と述べ、閣僚から民主党役員に転じた場合は受け入れる考えを明らかにした。民主党との関係について「選挙を通した国民の選択を尊重すべきであり、安易な連立は組まない。国民の支持がなく、政権担当能力に疑問がある民主党との連携は考えていない」と距離を置いた。「戦う野党」と公明党を位置付けたが「批判だけしていればいいわけではない」とも指摘し、社会保障のありかたについて与野党の協議機関を設置し、民主党が与党の考えを示すよう求めた。統一地方選の自民党との選挙協力に関して、党で決定することはない、としながら、「10年間の連立政権で自民党との人間関係は残っている」と述べ、地方レベルでの支援はありうることを示唆した。TPP(環太平洋経済パートナーシップ)加入の賛否は「結論は出していない」、東京都知事選の候補者については「公明党単独で候補者を出すことは考えていない。自民と相談して決めていく」と述べた。


司会:日本記者クラブ企画委員 星浩(朝日新聞)


公明党のホームページ

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記者による会見リポート

是々非々で主導権発揮

政権担当能力が疑われる菅内閣には戦う野党として厳しく臨む。しかし批判だけしていれば済むわけではなく、国民生活に大事な、待ったなしの政策課題には責任を持って取り組んでいく。

民主党政権に対する公明党のスタンスを要約すれば、以上の通りだろう。福祉の党を標ぼうするだけに、山口代表は「国民の不安」「生活重視」を強調した。

参院選で民主党が大敗した後、菅直人首相は公明党に連携を求めて秋波を送った。一時はそれに呼応する動きもあったが、内閣支持率が低落すると同党は対決姿勢に転じた。山口氏は2011年度予算案には「安易に賛成するわけにはいかない」と明言。ただし予算関連法案については「論戦を通じて問題点を明らかにし、対応を考える」と賛否を留保した。

山口氏は「社会保障の与野党協議機関を設置して合意を形成すべきだと提案してきた」と述べるなど、税制と社会保障制度の一体改革には基本的に賛成の立場だ。だが「消費税だけに特化した議論をすべきではない」とくぎを刺し、「まず政府与党が考えを示すべきだ」と菅内閣の出方を見守る意向を示した。

通常国会で法案の成否は引き続き公明党の動向に懸かる。自民党との関係について山口氏は「10年間の連立は貴重な経験だった」と評価するが、野党になった現在では同党とすべてで共同歩調を取るつもりはない。一方、民主党政権に対しては当面、是々非々の立場で臨み、国会審議などで主導権を発揮しながら党の政策実現を図っていくことになろう。

09年の衆院選で太田昭宏前代表が落選し、十分な助走期間がないままトップの座に就いた山口氏だが、最大の支持母体である公明党の信頼は厚い。4月の統一地方選では前々回、前回に続き「候補者全員当選」を果たせるか手腕が問われる。


企画委員 共同通信特別編集委員 西川 孝純
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