2009年05月20日 00:00 〜 00:00
岡田克也・民主党幹事長

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会見リポート

選挙は小沢氏─さて幹事長は…

倉重 篤郎 (毎日新聞論説副委員長)

ゲスト帳には「大器晩成」と揮ごうした。つい5日前の当クラブでの代表選討論会では「政権交代」だった。幹事長ポストに落ち着いたことで改めて期するところがあるのか。

プレゼンテーションは、世襲規制、企業団体献金禁止の政治改革論。後者については3年間の猶予を設けその間に税額控除制度などを新設し、個人献金への移行をスムーズに進めたい、という。

それはそれ。是非やってください。とばかり、やはり、質問は選挙担当の筆頭代表代行に収まった小沢一郎氏を、幹事長としての岡田氏がどう使いこなすか、特に選挙実務をどうすみ分けるか、に集中した。

これに対する岡田氏の回答は、①自民党と異なり民主党では党首が選挙に責任を持つ②その党首の下で小沢代表が選挙の実務を任された③幹事長は選挙情報は共有するが、政策、国会対策が主務となる──というもので、あっさり「選挙は小沢氏」を認めた形となった。

小沢氏の西松建設虚偽献金事件については、「何に使っていたのか、申しあげた方がいい、とはアドバイスした。代表を辞めて状況が変わったが、そのへんは説明した方がいいと思う」と明言した。

「頭の体操」として総選挙後の政界再編の可能性をただす質問に対しては、愚問とばかり「だって(民主党で)過半数取ればいいんでしょう。頭の体操している時期ではない」とバッサリ、「自民党はバラバラになってもらいたくない」と「野党自民党」に対しても注文をつけた。

全般的に自信満々。にこやかに受け答えするが、理路整然、必要以上のサービスはしない。代表選での「95票の壁」を突き破る自己改造はしないのか、との質問には「人間ってそんなに変われませんから…」。

ゲスト / Guest

  • 岡田克也 / Katsuya OKADA

    日本 / Japan

    民主党幹事長 / Secretary-General, DPJ

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