会見リポート
2007年02月02日
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マッシモ・ダレーマ・イタリア副首相・外相
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会見リポート
イラク解決は多国間主義で
五井 憲子 (共同通信外信部)
「米ブッシュ大統領の単独主義は誤り。多国間主義が解決策」「外国の軍隊が増派してもイラク和平には寄与しない」。自身の確固たる信念を示すため、イタリア部隊を昨年12月イラクから撤退させたと熱っぽく語った。
朝鮮半島和平や拉致問題などに触れ、対アジア外交強化を力説したのも、米国一辺倒だった中道右派のベルルスコーニ前政権への痛烈な批判からくるものだ。
ローマ特派員時代によく耳にしたイタリア国民のダレーマ評の一つは「良くも悪くも固い」。折しも日本では柳沢厚労相の問題発言騒動の真っただ中。イタリアからは、女性を口説いたベルルスコーニ前首相に妻が公開書簡で謝罪を迫ったとの「強い女」のニュースが届いていた。
ある記者がこの2つを対比させ「イタリアは女性の地位向上にどんな努力をしてきたか」と質問。この質問にイタリア男らしくなく? ユーモアひとつ交えず「男女平等のための諸政策」を“直球”で語ったあたりは、共産党政治家二世の面目躍如か。
連立与党内の造反に伴って起きた最近の国政の混乱は一応、収束に向かったが、議会での与野党伯仲の現状は変わらず、政権ナンバー2として今後も難しい政権運営を強いられそうだ。
ゲスト / Guest
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マッシモ・ダレーマ / Massimo D'Alema
イタリア / Italy
副首相・外相 / Prime Minister and Minister of Foreign Affairs