2005年08月01日 00:00 〜 00:00
岡田克也・民主党代表

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会見リポート

政権交代へ意欲

恵村順一郎 (朝日新聞論説委員)

郵政民営化法案の参院採決が間近に想定される微妙な時期の会見。否決なら解散・総選挙という政局ムードが高まるなかで、会場の関心はやはり、そこに集まった。

総選挙の争点を問われると、「国民の関心は郵政民営化にはない。にもかかわらず、世論調査では過半数が解散すべきという。争点は4年間の小泉政権の総括であり、自民党政治を続けていいのかどうかだ」。

民主党が郵政民営化の対案を示してこなかったことについては「我々の答えは、当初の設定予定通り、あと2年公社のままで改革を進め、規模を縮小すること。これは立派な答えだと思う」と説明した。

比較第1党になった場合、公明党との連立もありうるか。「自公連立で負ければ、ともに責任を負うのが当然だ。負けたから『自民党さん、サヨウナラ』『民主党さん、組もうよ』というのはない。公明党の同意がなければ何も決められない、今の自民党のようにはなりたくない」。

仮に政権をとっても、参院で半数に満たないことについては「次の参院選までは、野党も賛成しやすい法案を選んで国会にかけていく。本格的にやりたいことをやるのは参院選後」と描いてみせた。

今回の選挙をきっかけにした政界再編成の可能性については「必要ない。民主党は政権を保てるだけの実質をもっている」ときっぱり。

「民主党の政策が素晴らしいから民主党に入りたい、というなら歓迎します」と言ったあと、「人によっては、ですけどね」と付け加えるユーモアも見せた。

「勝つ時は我々は大勝しますよ」

野党第1党の党首は、単独で過半数を制すれば即、首相。努めて冷静な言いぶりだったが、表情や口ぶりに政権交代への意欲がにじんだ。

ゲスト / Guest

  • 岡田克也 / Katsuya Okada

    日本 / Japan

    民主党代表 / DPJ President

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