2005年01月17日 00:00 〜 00:00
佐治信行・みずほ証券チーフエコノミスト「経済見通し」5

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会見リポート

スピード調整で回復軌道へ

福沢 亜夫 (個人会員 (時事通信出身))

昨年、日本経済を減速させた要因のうち内需にはほとんど問題はなく、中国や米国という海外要因もそれほど懸念する必要はない。企業活動は4─7月期から回復するので実質GDP成長率は1・5%、と強気の見通しを打ち出している。

内需ではデジタル家電などで作りすぎによる在庫調整の動きが見られたが、それもごく一部に限られる。企業の人件費圧縮に歯止めが掛かり個人消費も上向き。特に経済統計から漏れやすいサービス消費やインターネット通販を考慮に入れればかなり好調という。

リスク要因として懸念されるのは中国、米国、為替の3つだが、中国は電力、原材料、物流施設という3つの不足を急速に解消して9%半ばの成長路線への復帰が期待できるという。米経済も在庫は最低、企業の資金も潤沢。

最大の問題である双子の赤字のファイナンスもグリーンスパン議長が金利をジリジリ上げている間はなんとか大丈夫とか。円高も日本企業の抵抗力が向上しているので1ドル=85円でも心配ないそうだ。

ゲスト / Guest

  • 佐治信行 / Nobuyuki Saji

    みずほ証券チーフエコノミスト / Chief Economist, Mizuho Securities

研究テーマ:経済見通し

研究会回数:5

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