2005年01月18日 00:00 〜 00:00
神田真秋・愛知県知事

申し込み締め切り

会見リポート

2大事業がスタート

國保 徳丸 (個人会員(元テレビ愛知社長))

「万博と国際空港。20年来もみにもまれた官民一体の2大基軸事業がようやくこぎつけた」。就任6年目の神田知事は開口一番、胸をはった。

3月25日オープンの「愛・地球博は自然の叡智をテーマにしながら終始、環境問題に直面。軌道修正を繰り返し、原型は9割も変わった」「万博150年の歴史で、120カ国が参加する会場の48%が森の中というのは初めて」「1万8千年前のマンモスの展示は自然との共生を象徴する遺産だ」「最先端ロボットが警備、案内から子どもと遊んでくれます」

公式キャラクターのモリゾー、キッコロを前に、バイオマス(再生できる資材)の食器や、マンモスのオモチャまで持ち込み説明する姿はさながら広報部長だ。大阪万博から35年ぶり、東京はじめ全国的に必ずしも盛り上がりを欠く人気が気になるのか「すでに前売りは800万枚売れた。1千500万人の入場目標は達成したい」と表情は強気だった。

万博に先立ち、2月17日開港する中部国際空港は「地域の航空貨物の輸出は9割、輸入は7割が成田、関西両空港に依存している。騒音など制約の少ない新空港は〝ものづくり〟の愛知にとって物流コストに計り知れない効果がある」「毎日、海外29都市に100便発着する小牧空港の国際便と国内便が一元化すれば利用者に大変な利便だ」「小牧は自衛隊と小型機など専用の県営空港として残し、空からの防災拠点となるだろう」と新空港の波及効果を説く。

なにかと「元気がいい」といわれる地域だが、「地元にはそんな意識はない。つねに技術の革新と人づくりに高い目標をもつ〝ものづくり〟の力強さが秘訣かも」と謙虚だった。恒例の揮ごうには「鴻運亨通(運が開くように)」と書いていた。

ゲスト / Guest

  • 神田真秋 / Masaaki Kanda

    愛知県知事 / Governor of Aichi Prefecture

ページのTOPへ