2004年03月25日 00:00 〜 00:00
ジャカヤ・ムリショ・キクウェテ・タンザニア外相

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会見リポート

投資先としての魅力を強調

橋本 一彦 (共同通信外信部)

タンザニアのキクウェテ外務・国際協力相が秋に東京で開催されるアジア・アフリカ貿易投資会議の準備のため来日、自国とアフリカの経済成長率の高さや汚職追放の努力などを強調し、援助の対象としてだけではない「投資先としてのアフリカ」をアピールした。

コンゴ(旧ザイール)、ルワンダなどで紛争が収束し、アフリカ全体で紛争が減少傾向にあることを示し「アフリカの経済は絶望的ではない」と強調。リベリアの子ども兵士やスーダンの飢餓など、アフリカの負の側面を取り上げがちなメディアに苦言を呈した。また、日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りを支持する考えを表明。アフガニスタン、イラクへの支援強化で、日本からアフリカへの援助減額が予想されることについては、日本経済の悪化に理解を示した上で一層の協力を求めた。

タンザニアは、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロのほか、セレンゲティ、ンゴロンゴロのサファリなど観光資源が豊富。国際テロ組織アルカイダによる犯行とみられる米大使館爆破事件が一九九八年に発生しているが、米国と協力して入国管理システムを強化しているとして、治安の良さを強調。日本からの観光客増加に期待した。

タンザニアのンゴロンゴロへは、ケニアのナイロビから陸路訪れたことがあるが、ホテルからゾウやキリンを小さく見下ろすことができる雄大な風景を楽しめた。観光客がこれまで以上に訪れるようになることを祈りたい。

ゲスト / Guest

  • ジャカヤ・ムリショ・キクウェテ / Jakaya Mrisho Kikwete

    タンザニア連合共和国 / United Republic of Tanzania

    タンザニア外相 / Foreign Minister

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