2004年01月15日 00:00 〜 00:00
佐治信行・みずほ証券チーフエコノミスト「経済見通し」3

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会見リポート

デフレは終えん方向へ

福沢 亜夫 (個人会員(時事通信出身))

市場アナリストの間で常にトップ級の評価を維持している人気エコノミスト二年ぶりの登板。「昨年今ごろを境にデフレは終えんの方向」と、10年以上に及ぶ経済低迷にあえいだ政治家、経営者からわれわれ庶民までが大喜びしそうなご託宣が飛び出した。

その根拠は技術の高度化、商品の差別化を目指した製造業の設備投資が急速に進み、日本の国際競争力が再強化されている点。これを契機に経済は単なる循環的なものでなく持続力ある自律的な回復軌道に乗るという。

特に精密機械、家電、化学などでは一度中国に移した工場を国内に回帰させるという、これまでどの国にもなかった動きが出てきた。直近の輸出価格は下げどまり、競争力回復を示している。このため「ドル安が進んでも一ドル=九五円までなら経営者の自信が崩れることはない」そうだ。

ゲスト / Guest

  • 佐治信行 / Nobuyuki Saji

    みずほ証券チーフエコノミスト / Chief Economist, Mizuho Securities

研究テーマ:経済見通し

研究会回数:3

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