ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。


第10回(フィンランド・デンマーク)エネルギー政策(2013年1月) の記事一覧に戻る

国情反映するエネルギー政策(伊佐治 整)2013年1月

 

記者歴14年で海外取材2度目という「ドメスティック記者」ですが、関係者の皆様のお陰で取材を終えることができました。国情によりエネルギー政策も各々ということが体感でき有益でした。

私はオンカロというのは10万年という途方もない時間軸のこともあり、どこかいかがわしいものだと思っていました。実際に政府やポシヴァなど関係者の話には疑問は多々残ったのですが、それでもあのオンカロ内部に入ったことで「ここまでやるのならフィンランド国の決断として尊重してもよいのでは」と考えるようになりました。あの暗く静かな穴蔵が彼の国の人々の国民性に通じているように感じられたのです。

 

一方でデンマークのイケイケ感には圧倒されましたが、あの巨大風車群は見ているだけで体調が悪くなってしまいました。私が脆弱なだけなのでしょうが「自然エネルギーといっても良いこと尽くしではないな」とこれも体感できた次第です。

 

また在阪局で普段は接することが少ない各地域の新聞記者の皆さんと媒体の枠を超え交流できたのが財産になりました。今後も若手・中堅の記者が参加したくなるような素晴らしい企画を期待しております!

 

(毎日放送報道局)

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