コミュニケーション - 会員エッセー

ベテラン・ジャーナリストによるホームページだけで読めるエッセーです。
「私の取材余話」「旅の記憶」などのシリーズに分かれています。

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2007年02月 : 10年ぶりの立ちレポ


芋原 一善

 アジアで行ったことがあったのは、韓国、北朝鮮、シンガポールだけ。そんな私が半ば「社命」で今回のアジア取材団に参加させていただくこととなった。

 出発前に社から言われたのは「短くてもいいから出せれば何か出して」との一言。テレビにとって、この要求が一番難しい。ベトナムでズン首相に会えたとしても、ネタにはならないし。外報部長に「ズン首相に会えたらニュースでやる?」とふってはみたものの、案の定、ほとんど、反応がない。テレビ朝日系列の場合、ベトナムとインドネシアは現在ではバンコク支局がカバーしている。幸いなことにバンコクの支局長は社会部時代の後輩だ。早速メールを送って「簡単に取材できておもろいネタはないか?」。

 そんなネタがあったらとっくに本人がやってますよね。

 初めてのハノイの朝は雨に煙っていた。日本から持ってきた2台のPC。1台は、ビデオカメラで撮影した映像を圧縮して東京へ送るソフトが入ったもの。もう1台には放送原稿作成のソフトが入っている。1台のPCに組み込めたものが、作業が間に合わず結局2台のPCを抱えてくる羽目となった。

 ハノイで驚いたのは街を埋めるバイクの洪水だった。それに信号というものがほとんど見当たらない。道路を横切るには相当の勇気が必要になる。ほぼ全てが2人乗りにノーヘルメット。雨の中でもバイクの数が減ることはない。特製?のポンチョをかぶってすっ飛ばしてゆく。ホーチミンやハノイに地下鉄を通す計画があると聞いたが、地下鉄ができれば、バイクの数が少しは減るのだろうか?

 ハノイの交通事情をカメラに収め、10年ぶりの立ちレポや街角でのインタビューも収録。ホテルからやっとの思いでPCを使っての伝送に成功した。

 これで疲れ果てたのか、ジャカルタで腹をこわす事態が待ち受けていた。最後のバリ島ではリゾートホテルの室内しか記憶にない。

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