会見リポート
2015年10月27日
11:00 〜 12:00
10階ホール
登山家・野口健さん 「ネパール大地震のその後」
会見メモ
野口健さんは、ネパール大地震(4/25)の支援基金を立ち上げ、現地での支援活動を展開している。野口さんと、ヒマラヤ山岳協会のアンツェリン・シェルパ(Ang Tshering Sherpa)会長、現地での森林再生活動を支援している住友林業の中村健太郎 森林・緑化研究センター長が会見し、記者の質問に答えた。アンツェリンさんは復興支援のために観光でネパールを訪れて欲しい、と繰り返し強調した。
写真左から アンツェリンさん、野口さん、中村さん
司会 倉重篤郎 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)
通訳(ネパール語-日本語) ウプレティ美樹
ネパール大震災募金サイト
会見リポート
植林でヒマラヤを守ろう ネパール大地震の現地報告
竹内 幸史 (朝日新聞出身)
4月25日にネパールを襲った未曾有の大地震から半年。ネパール人の登山関係者や森林の専門家を伴い、2度目の現地報告をした。
震災直後、1億円を目標に寄付金集めを始めた。そこから7000万円を投じ、震源地に近い被災地の村にテントの支給、家屋再建など支援を進めた。外国からの支援はネパール政府の窓口を通して進めるところだが、一刻も早く確実に被災住民に届けたいと、自分の足で踏査した現場に物資を運び込んだ。輸送には、登山客の減少で職を失ったシェルパたちが貢献している。
今、準備しているのが山村の森林開発計画だ。本来、ヒマラヤ山中には樹齢100年以上の巨木の原生林が広がっていたが、木材需要の急増で乱伐が進み、はげ山になっている。そこで住友林業の技術協力とコスモ石油エコカード基金の支援を得て、来年度から植林事業を本格スタートする予定だ。
エベレストに初登頂したエドモンド・ヒラリーも植林に努力した。「彼が木を植えた地域は土砂崩れの被害が少なかった。今後も地震が続く恐れがあり、震災に強い地域づくりの一環として森づくりをしていきたい」と語った。
ゲスト / Guest
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野口健 / Ken Noguchi
日本 / Japan
登山家 / Alpinist
研究テーマ:ネパール大地震のその後