2015年09月25日 15:00 〜 16:00 10階ホール
門川大作 京都市長 会見

会見メモ

門川大作京都市長が会見し、記者の質問に答えた。

司会 脇祐三 日本記者クラブ企画委員(日本経済新聞)


会見リポート

文化庁の京都移転をアピール

高橋 道長 (京都新聞東京支社編集部)

東京一極集中の打破を目指し、安倍内閣が打ち出した政府機関の地方移転。文化庁誘致に手を挙げた京都市の門川市長は「文化まで東京中心になれば効率性、経済性が優先される」と地方都市の危機感を訴えた。

 

移転のメリットとして主張したのは、千年を超える歴史の蓄積だけではない。「京都に伝わる和の文化は全国津々浦々の第1次産業、匠の技が支えている」と指摘。それら名のある産地も過疎にあえぐ中、中心の京都に文化庁を置けば、日本文化の原点も含めた視座が持てると強調した。

 

ただ、移転をめぐって省庁側から相当な抵抗も予想される。門川氏は企業に本社機能の地方移転を要請する中、国自身も覚悟が問われているとし、「国民世論が一番大事。京都だけでなく日本がよくなるというメッセージを発信していく」と今後の戦略を語った。

 

「黙っていれば観光客が来る」と皮肉られる京都だが、厳しい景観規制が足を引っ張り、人口減や税収低迷など足元は厳しい。それでも「小さな東京にはならないのがわれわれの決断だ」と京都人の自負ものぞかせた。


ゲスト / Guest

  • 門川大作 / Daisaku Kadokawa

    日本 / Japan

    京都市長 / Mayor, Kyoto City

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