会見記録/昼食会/研究会

2015年6月29日    12:00〜 13:30
警察庁長官 金高雅仁    10階ホール

氏名 金高雅仁 Name Masahito Kanetaka
日本 Nation Japan
肩書 警察庁長官 Title Commissioner General of the National Police Agency

会見メモ

金高警察庁長官が「最近の治安情勢等について」と題して話し、記者の質問に答えた。
司会 瀬口晴義 日本記者クラブ企画委員(東京新聞)

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記者による会見リポート

「検挙が十分できていない」刑事警察の再構築に期待

犯罪の発生件数は戦後最少のレベルまで減った。ひところに比べれば、捜査をめぐる不手際や不祥事も大きな話題になってはいない。そんな状況もあってのことだろうか。金高長官は終始穏やかな口調で、治安の「いま」を語った。

 

もちろん現状を楽観視しているわけではない。課題のひとつとしてあげたのが、刑法犯全体で30%程度にとどまっている検挙率の低さだ。「窃盗事件では4件に1件しか捕まらないという国で、泥棒が減るだろうか」と自らを戒めた。

 

刑法犯の減少は、街頭犯罪をはじめ「減りやすい犯罪」が減った結果とも言える。特殊詐欺やサイバー攻撃など、検挙も抑止も難しい新手の犯罪にどう切り込んでいくのか。科学捜査や、導入が見込まれる司法取引をどのように使いこなしていくのか。新しい時代の捜査の在り方について、その具体的なビジョンも聞きたかった。

 

警視庁の捜査2課長時代、厚生次官を収賄で逮捕した刑事畑のエースである。不祥事の余韻で、検察の特捜部はまだ半分眠ったまま。政治や行政に巣食う不正がなくなったわけではあるまい。「ここに刑事警察あり!」の事件摘発を期待したい。


日本経済新聞編集委員兼論説委員 坂口 祐一
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