2014年06月27日 15:00 〜 15:45
ミード メキシコ外相 記者会見

会見メモ

メキシコのミード外相が会見し、今年は支倉使節団がメキシコを訪問してから400年、日本との経済連携協定調印から10年など節目の年にあたる。日本からの投資は過去3年特に伸びており、二国間の経済関係が今後も強まっていくことに期待を示した。

司会 中井良則 日本記者クラブ専務理事

通訳 三好勝 メキシコ大使館翻訳官

会見リポート

豊富な地下資源 エネルギー改革進め外資参入を期待

杉本 織江 (NHK国際部)

「日本からメキシコへの投資額は、過去8年間の累積で120億ドル。メキシコに進出している日本企業は650社を超えた」。ミード外相が強調したのは、日本とメキシコの経済関係の重要性だった。


そのうえで、ペニャニエト大統領の下で進められている各分野での改革に触れ、経済的結び付きがさらに深まるよう期待を示した。なかでもエネルギー改革は、75年以上にわたって国が独占してきた石油や天然ガスの事業に、外資を含む民間企業が参入する可能性を開くものだ。豊富な地下資源が手つかずの状態で残っているとみられ、日本だけでなく世界が改革の行方に注目している。


具体的な制度内容については政府や国会で議論が続いていて、現実的な効果を疑問視する声もあるが、ミード外相は改革の着実な実行に強い意欲を示した。「メキシコはもっと多くの人にチャンスを与える国になる」。その声はとても自信に満ちて聞こえた。


TPP交渉については、「メキシコは自由貿易を信奉している。早期妥結を心から願っている」と述べたうえで、日本に対しても、加盟国として高い水準での自由化に応じるよう期待していることを示唆した。


ゲスト / Guest

  • ホセ・アントニオ・ミード / José Antonio Meade

    メキシコ / Mexico

    外相 / Foreign Minister

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