2014年05月16日 15:00 〜 16:30 10階ホール
尾身茂 地域医療機能推進機構(JCHO)理事長 記者会見

会見メモ

今年4月に発足した地域医療機能推進機構(JCHO)の尾身茂理事長が会見した。社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院を受け継ぎ、直接運営する組織となるまでの経緯もまじえ、機構の使命と現状について語った。

司会:宮田一雄 日本記者クラブ企画委員(産経新聞)


会見リポート

つのる地域医療再生への期待

宮田 一雄 (企画委員 産経新聞特別記者)

全国で計57カ所ある社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院の新たな運営主体、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)が4月に発足した。前身の年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)から引き続き、尾身さんが理事長に就任。病院を売るための組織だったRFOから、地域医療を担う組織へ。その準備を2年間続け、やっとここまできたという。


戦後の病院が足りない時代には、年金や健康保険のために集めた資金で病院が作られた。それが消えた年金問題による社会保険庁解体で、いったんは全て身売りされることになった…会見では、まず経緯をわかりやすく説明する。方針が180度変わったのは「地域医療崩壊」への危機感が社会問題化するほど強くなっているからだ。


世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局長を約10年務め、医療の国際動向にも詳しい。略称のJCHO(ジェイコー)は、WHOのW(世界)をJC(日本のコミュニティー)に置き換えたという。その意気やよし。社保庁問題という負からの出発を地域医療再生という困難な課題にどうつなげるか。記者からも期待をにじませる質問が相次いだ。


ゲスト / Guest

  • 尾身茂 / Shigeru Omi

    日本 / Japan

    地域医療機能推進機構(JCHO)理事長 / President of Japan Community Health care Organization

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