2014年01月22日 14:30 〜 15:20 10階ホール
東京都知事選立候補予定者 個別連続会見② 舛添要一氏

会見メモ

日本記者クラブが主催した、東京都知事選立候補予定者の個別連続会見です。

司会 日本記者クラブ企画委員 川上高志(共同通信)

田母神俊雄候補の動画はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=74c-p368VOo&list=UU_iMvY293APrYBx0CJReIVw

宇都宮健児候補の動画はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=tc1i8cCJ6IY&list=UU_iMvY293APrYBx0CJReIVw


会見リポート

論点とりどり 3氏の描く首都・東京

塚田 博康 (東京新聞出身)

本稿がお目に留まる頃には、東京都知事が誰になったか決まっています。「六日のあやめ、十日の菊」とはこのことでありますね。


告示の前日に個別連続会見が行われましたのは、主な立候補予定者がそろわなかったせいで、究極の後出しジャンケンだったことが一因でしょう。有権者に、それぞれの主張を比較検討していただく機会をつくれなかったのは、まことに残念です。


さて、出席いただけたのは田母神俊雄元航空自衛隊幕僚長、舛添要一元厚生労働大臣、宇都宮健児元日本弁護士連合会長の方々です。論点はとりどりでしたが、大まかにいえば「原発」「防災」「福祉」「東京五輪」ということになるでしょう。


原発では、田母神氏が放射線の危険性が誇張されているという立場から推進を主張。舛添氏は再生可能エネルギーの開発と並行して漸減するとし、宇都宮氏は原発のない社会を東京から発信すると述べて、それぞれの違いが際立ちました。


福祉では、舛添氏が母の介護や厚労相の経験を踏まえて、ご近所同士の助け合い組織化などの着想を披露。宇都宮氏はアベノミクスが必ず破綻するという視点から貧困や格差是正への決意を述べ、田母神氏は少子化対策として、3歳まで母親が面倒を見る体制づくりなどを唱えました。


五輪では、宇都宮氏が前提となる近隣諸国との友好増進を主張。田母神氏は五輪を機に災害に強い街づくりを、と述べ、舛添氏は、自身の運動体験を踏まえて身障者スポーツへの公的助成強化などを語りました。


3氏とも熱弁で、同日夕、都庁で初の公式記者会見をした細川護煕氏が、原発反対を語るときとはうって変わって、1億円受け取り問題で用意したメモを読む慎重さをみせたのとは対照的な印象でした。


4人のお話だと、防災はじめ、五輪関連や老朽都市基盤のための公共投資、少子・高齢化対策などに必要な膨大な財源、人材の確保といった都政の基本についてのご理解は、十分とはいえず、不安が残りました。


(この会見リポートは、同日開催の田母神俊雄氏会見宇都宮健児氏会見との統合版です)


ゲスト / Guest

  • 舛添要一

研究テーマ:東京都知事選立候補予定者 個別連続会見

研究会回数:0

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