2014年01月15日 16:30 〜 17:30 10階ホール
※会見時間変更になりました。 下村博文 五輪担当相 記者会見

会見メモ

東京オリンピック・パラリンピック担当相の下村博文・文部科学相が会見した。「2020年東京オリンピックに向けて」のテーマで話し、スポーツや教育政策と外交の関係など、記者からの質問に答えた。

司会 川村晃司 日本記者クラブ企画委員(テレビ朝日)


会見リポート

山積する難題「言葉のコントロール」でこなせるか

福田 隆 (毎日新聞社会部)

下村氏の強みは、言葉のコントロール感にある。この日、2020年東京五輪・パラリンピックに、世界文化遺産の富士山などを加え、スポーツ・文化融合型の構想を披露した。「東京一極集中を加速させるのではない」とくぎを刺し、東北の復興にも配慮しながら、選手の練習拠点の分散化や観光イベントを展開し、経済波及効果については「150兆円を超えたい」と打ち上げた。与えられた30分間きっちりで話を終え質疑応答に移るあたりは、余裕の表れだ。


1年前、文科省は手強いボスを迎えた。幼くして父を失い、遺児奨学金などで進学した下村青年は、大学在学中に塾を開き、政治に目覚めた。文科相は宿願のポスト。政策の質や部下の動きに厳しくなるのは当然で、いまや文科省職員にとって大臣レクチャーは緊張の連続だ。


最近、難題もみえてきた。首長の権限を強める教育委員会改革、全国学力テストの学校別結果開示解禁、そして、わずか2回の審議で決まった教科書検定基準見直し。激しい反論や異論にも、下村氏は言葉の精度を維持できるのか。真価が問われるのはこれからだろう。


ゲスト / Guest

  • 下村博文 / Shimomura Hakubun

    日本 / Japan

    文部科学相 東京オリンピック・パラリンピック担当相 / Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology, Minister in charge of Education Rebuilding, Minister in charge of the Tokyo Olympic and Paralympic Games

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