2013年11月13日 15:00 〜 16:15 10階ホール
研究会「ヘイトスピーチ」横田洋三 人権教育啓発推進センター理事長

会見メモ

人権教育啓発推進センターの横田洋三理事長が、国連の人種差別撤廃条約の成立や内容ならびにヘイトスピーチに対する京都地裁の判決の意義などについて話した。

司会 日本記者クラブ企画委員 小栗泉(日本テレビ)


会見リポート

人種差別許されぬ ヘイトスピーチを考える

佐藤 圭 (東京新聞特別報道部)

東京・新大久保などのヘイトスピーチ・デモは今年に入ってから過激化した。この問題を紙面化する際、まず話を聞いたのが安田さんだった。


新大久保デモは現在、市民らの大規模な抗議行動に阻まれて沈静化しつつある。京都朝鮮学校襲撃事件の京都地裁判決は、約1200万円の賠償などを在特会に命じた。しかし、安田さんは「彼らはあまりこたえていない」との見方を示した。私もそう思う。人種差別主義者との戦いは続く。


横田さんは、京都地裁判決で適用された国連人種差別撤廃条約について解説した。同条約のように詳細な条文があれば、国内でも「自動執行」されるという。京都地裁判決では、朝鮮学校という特定の相手に向けられたヘイトスピーチは、不法行為であることがはっきりした。


だが、不特定多数を狙った場合は処罰できない。この点、横田さんは「差別禁止法を作るのが一番すっきりするが、具体的な動きはない。京都地裁判決を機に、一般的なヘイトスピーチでも(在日コリアンの)精神的損害を認める流れになればいい」と指摘した。


(この会見リポートは11月7日のジャーナリスト・安田浩一氏記者会見との統合版です)


ゲスト / Guest

  • 横田洋三 / Yozo Yokota

    日本 / Japan

    人権教育啓発推進センター理事長 / Director, Center for Human Rights Affairs

研究テーマ:ヘイトスピーチ

研究会回数:2

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