2013年10月15日 14:00 〜 15:00 10階ホール 
ジュリー・ビショップ オーストラリア外相

会見メモ

6年ぶりに労働党から政権を奪回したアボット政権で、同国で初の女性外相に選出されたビショップ氏が会見を行い、記者の質問に答えた。

司会 日本記者クラブ企画委員 杉田弘毅(共同通信)
通訳 西村好美、長井鞠子(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

政権交代で「日本寄り」を強調

金子 淳 (毎日新聞外信部)

9月の総選挙で6年ぶりに政権交代を果たし、アボット首相率いる新政権が誕生したオーストラリア。それだけに、記者会見は新政権の外交方針を聞くには絶好の機会となった。


外相は冒頭のスピーチで「新政権にとって経済外交は最優先課題」と強調。2007年以来、交渉が進んでいる日豪経済連携協定(EPA)についても「いよいよ調印すべき時が来ている」と早期妥結に期待を示した。


日豪はともに米国の同盟国であり、安全保障面でも協力が進む。外相は「日本が普通の防衛態勢を持つことを支持する」と明言。安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認に理解を示す一方、中国に対しては、経済的関与を歓迎しつつも「責任を持ったグローバルプレーヤーになってほしい」と注文を付けた。


中国を重視した前政権に対し、新政権はむしろ日本寄りとされる。外相は何度も日豪関係の重要性を口にしており、政権交代による変化を印象づけた。だが、豪州が対中貿易に多くを依存しているのも事実。新政権のかじ取りに注目したい。


ゲスト / Guest

  • ジュリー・ビショップ / Julie Bishop

    オーストラリア / Australia

    外相 / Foreign Minister

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