2012年03月21日 16:00 〜 17:00 10階ホール
大村秀章 愛知県知事 記者会見

会見メモ

司会 日本記者クラブ企画委員 星浩(朝日新聞)


大村ひであき公式ウエブサイト

http://www.ohmura.ne.jp/


愛知県のホームページ

http://www.pref.aichi.jp/


会見リポート

自信に満ちた愛知県のセールスマン

金井 辰樹 (東京新聞政治部次長)

会見は、愛知県の底力をPRするところから始まった。郷土の売り込みは「宮崎県のセールスマン」と称した東国原英夫・前宮崎県知事が記憶に新しいが、県としての力量が伴っているだけに、大村氏は自信に満ちていた。データをもとにした「お国自慢」は、若干楽観的なものもあったが「愛知が元気を出さなくて、どこが日本を支えるのか」という気概が伝わってきた。


だが、大村氏が注目されるのは愛知の知事としてだけではない。橋下徹大阪市長、河村たかし名古屋市長、石原慎太郎東京都知事らと呼応して、手勢を引き連れて衆院選に打って出るか。世間から見放されつつある既存政党を吹き飛ばすような力を発揮してくれるかどうか。


こちらの方は「私は国政には出ません」。自身がつくった政治塾「東海大志塾」から衆院選に候補を擁立する可能性についても「選挙はそう近くないと思うので、ゆっくり考える」「ぼやかしておきます」と、のらりくらり。


私は、この会見から3日後の24日、橋下氏が塾長を務める「維新政治塾」の開講式を大阪で取材した。全国から集まった約2000人の聴講生が橋下氏の一挙手一投足を凝視するのを見て「次の衆院選の主役は、彼かもしれない。永田町だけ取材していると失敗する」という印象を持った。


大村氏の場合、まだ知事に就任してから1年余しかたたない。まずは実績を積み重ねておきたいということだろうが、会見全体の印象は竜頭蛇尾の感は否めなかった。


しかし自民党衆院議員のころから、世論の動きを見極めるのが得意な人だった。「橋下台風」がますます猛威を振るい、それをマスコミがもてはやす展開となれば、東海地方にもう一つ大型の台風が誕生することになるかもしれない。



ゲスト / Guest

  • 大村秀章 / Hideaki Ohmura

    日本 / Japan

    愛知県知事 / Governor, Aichi Prefecture

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